著書『心を病む力』

こんにちは!
「量子漢方薬局ルナ」の與那嶺義子です!

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます

今回は、産業医として多くのビジネスパーソンと
接してこられた上谷実礼先生の著書『心を病む力』から
「頑張りたくても頑張れない」ときの身体のメカニズムと
その乗り越え方についてご紹介します

「疲れているはずなのに眠れない」「頭痛や吐き気がする」
心と身体は密接につながっており
心の不調は必ず身体症状
(食欲不振、睡眠障害、頭痛、胃痛など)とセットで現れます
これらはすべて、
生命維持機能をコントロールする自律神経の乱れが原因です

従来、自律神経は活動時に働く交感神経
リラックス時に働く副交感神経がシーソーのように
拮抗すると考えられてきました

しかし、近年提唱されている
「ポリヴェーガル理論」(スティーブン・ポージェス博士)では
自律神経をさらに詳しく
三元的構造で捉えます

この理論は
私たちが環境の「安全・危険・脅威」に応じて
自律神経を3つのモードに切り替えて命を守っている
と説明してます

  1. 腹側迷走神経(安全・安心モード):
    【リラックスしている時】
    新しい進化で獲得した、社会的な交流を促す「アクセル」役

  2. 交感神経(闘争・逃走モード):
    【ストレスや危険を感じた時】
    闘ったり、徹夜で頑張ったりする「アクセル」役

  3. 背側迷走神経(凍りつき・シャットダウンモード):
    【頑張ってもどうにもならない「生の脅威」を感じた時】
    動かずに命を守るための「ブレーキ」役

「頑張れない」の正体は
アクセルとブレーキの同時踏み!!!

現代のビジネスパーソンは
常に仕事に追われ
安全安心を感じられない環境で
交感神経を過剰に稼働させ続けている状態が定番になりがちです

交感神経という「アクセル」を
踏み込み続けてエネルギーが枯渇すると
身体は生きるために強制的に「ブレーキ」である
背側迷走神経にモードを切り替えようとします

「頑張りたい(アクセル)のに頑張れない(ブレーキ)」
という葛藤は、この自律神経的な
「アクセルとブレーキの同時踏み込み状態」が生み出しているのです

この状態は大量のエネルギーを消費するため
「何もしていないのに疲れる」「なんとなく調子が悪い」
という身体の生きづらさにつながります

自分に優しくなるための習慣

この状態を改善し
安全安心の腹側モードに戻るためには
交感神経を休ませることが重要です

  • デジタルデトックス:
    スマホやSNSから離れ
    情報をシャットアウトする時間を作りましょう

  • 腹式呼吸:
    横隔膜を使った深い腹式呼吸は
    心拍数を落ち着かせ
    腹側迷走神経を活性化させます
    眠れない夜にも効果的です

自身の「頑張れない」サインは
体が休息を求めているSOSです

この本を通して、自律神経の仕組みを理解し
自分に優しくなれるヒントを見つけてみませんか?

自分一人で出来ない場合は
お気軽にご相談ください

最後までお読みいただきありがとうございました


【ご紹介した書籍】 『心を病む力』 上谷実礼 著

量子漢方薬局ルナ 與那嶺義子

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